福岡市在住の者です。
東京の大学に通っている息子が交通事故に遭い、脳挫傷の怪我をして、現在も入院中です。
今後の保険会社との交渉や、場合によっては裁判も視野に入れて弁護士さんに相談したいと思っているのですが、福岡で弁護士を探すか、東京で弁護士を探すか迷っています。
実際、裁判になるような場合は、どこの裁判所で行うことになるのでしょうか?
また、東京の弁護士さんにお願いした場合、どのくらいの頻度でご相談や裁判などで東京に出向くことになりますか?わかる範囲で教えていただければと思います。
裁判がどこで行われるかは法律(民事訴訟法)で定められており、通常の交通事故による損害賠償請求の場合、
1 加害者の住所(被告の住所)
2 被害者の住所(義務が履行される場所)
3 交通事故の発生場所(不法行為が行われた場所)
を管轄する裁判所で行われることになります。
そのため、今回の事故で、加害者も東京在住、事故の場所も東京ということですと、裁判は原則として東京地方裁判所で行われることになります。
そして、福岡の弁護士に依頼した場合は、交渉がまとまらず裁判になると、東京地裁へ出張することになりますので、日当、交通費が別途かかる場合がありますので、東京の弁護士に相談、依頼する環境があれば、この費用は節約できることになります。
なお、裁判は、だいたい1ヶ月ごとに期日が設定され(夏期や年末年始などで休廷する場合はもう少し長くなります)、争点の量、大きさにもよりますが、解決まで半年から1年程度かかることが多いため、弁護士は、単純計算で6回から12回裁判所へ赴くことになります。
ただ、福岡の弁護士に依頼しても、途中から裁判所の判断で、実際に裁判所へ出廷しなくてもよい電話会議の手続にしてもらえることがありますので(早ければ2回目から電話会議になることもあります。)、その場合は日当や交通費についてそこまでかさまないことになります。