交通事故の死亡事故・後遺障害被害者の質問に回答
交通事故弁護士相談Q&A|みらい総合法律事務所

交通事故の介護費用についての相談

2014年07月30日

79歳の父親の介護のことで相談です。

道路を横断中に自動車にひかれ、意識不明となってしまいました。
後遺障害は、遷延性意識障害で1級1号です。

今は入院中ですが、今後どこかの施設にうつるか、自宅で介護していくかの選択になると医師から説明を受けました。保険会社とはこれから示談の話を行う段階ですが、介護費用などがいくらぐらいになるのかが気になります。施設か自宅介護かによってもかかる費用が違ってくると思いますが、その辺はどうなのでしょうか?

難しい問題ですが、父のためにもベストな選択をしたいと思い、お知恵をお借りできればと相談させていただきました。よろしくお願いいたします。

弁護士からの回答

交通事故によって,介護が必要な程の重篤な後遺障害が残った場合には,将来介護費用を請求することができます。

そして,将来介護費用は,田中様がおっしゃるとおり介護の場所(施設で介護するのか,自宅で介護するのか)や,介護の主体(近親者か,職業介護人か)等によって費用が異なります。

具体的には,まず,施設介護の場合,施設利用料を損害として請求していくことになります。施設介護の場合には,通常完全介護となりますので,職業介護人等の費用を請求することは少ないかと思います。

他方,在宅介護の場合には,介護の主体によって費用が大きく異なります。

近親者の方が介護を行っていく場合には日額8000円,職業介護人に依頼する場合には実費(通常は1日8000円よりも高額なことが多いです)のうち相当額が将来介護費用の基準となります。

また,在宅介護に伴って必要になる費用も請求の余地があります(自宅改造費,介護用の器具等購入費,紙おむつ等の雑費など)。

上記費用の違いや,これまでの生活から推測されるお父様の意思,主治医の見解,自宅環境等を踏まえ,お父様にとって最適な介護環境を選択して頂ければと思います。

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