交通事故の死亡事故・後遺障害被害者の質問に回答
交通事故弁護士相談Q&A|みらい総合法律事務所

70歳主婦の死亡事故慰謝料はいくら?

2014年08月07日

母親が乗用車にひかれ、死亡しました。70歳でした。
専業主婦で、父親と二人暮らしをしており、60万円くらいの年金収入はあったようです。
母親の場合、損害賠償の金額はいくらくらいが妥当なのでしょうか?

弁護士からの回答

お亡くなりになった場合の損害としては主に葬儀費用、慰謝料、逸失利益に分けられます。

葬儀費用は実費ですが、原則として上限が150万円とされています。

次に慰謝料ですが、ご高齢の方の場合、2000万円~2200万円とされています。

最後に逸失利益ですが、年金に関する逸失利益と、家事労働(主婦業)に関する逸失利益に分けられます。

年金に関しては、平均余命(70歳女性であれば19年)を基準に、生きていれば得られたであろう金額が認められます。

ただし、年間60万円ほどの年金であれば、多くが生活費に費消されてしまうと考えられるので、仮に50%は生活費として費消していたとすると、年金に関する逸失利益は、360万円ほどとなります。

家事労働に関しては、家事労働を金銭換算した場合、実際の労働量にもよりますが、ご高齢の方ですと、ひとつの目安として年間285万円ほどとされています。

そして、家事労働に関しては平均余命の半数(70歳女性であれば9年)は可能とされています。

ただ、実際に家事労働で金員を得ていたとしたらある程度は生活費に費消されてしまうと考えられるので、仮に生活費として30%は費消していたとすると、家事労働に関する逸失利益は、1400万円ほどとなります。

以上より、損害賠償の金額としては、3900~4100万円ほどとなります。

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